
こんにちは!よりか先生です!
大切な人とけんかをしてしまった時、心のどこかで「謝らなきゃ」と思っていても、素直になれなかったり、どう切り出せばいいか迷ってしまうことがありますよね。
気まずさや後悔を感じながらも、もう一度ちゃんと向き合いたいと思えるのは、その関係を大切に思っている証拠です。
この記事では、けんかの後に気持ちを整理し、相手にきちんと伝えるための「謝る時の心構え」について、やさしくお伝えします。
心がけてほしいこと
無理にすぐ謝ろうとしなくていい
けんかの直後は、お互いに感情が高ぶっていることも少なくありません。無理にすぐ謝ろうとしても、気持ちが追いつかず、かえってぎこちなくなってしまうこともあります。
まずは少し時間を置いて、自分の気持ちと向き合うことから始めましょう。「なぜあんな言い方をしてしまったのか」「どうして相手の言葉に傷ついたのか」を落ち着いて振り返ることが、謝る準備につながります。
相手の気持ちを考えてみる
けんかのあと、自分の気持ちを整理するのと同じくらい大切なのが、相手の気持ちを想像してみることです。
言葉にされていないだけで、相手も傷ついていたり、戸惑っていたりするかもしれません。
「どうしてあのとき、あんな言い方をしたんだろう」「何を伝えたかったんだろう」──そうやって相手の立場になって考えることで、自然と伝える言葉や向き合い方も変わってきます。
もし自分が同じことを言われたら、どう感じるか。
自分の言動が相手にどう届いたか。
少しだけ視点を変えてみることで、謝るという行為に思いやりが加わり、よりあたたかい関係の回復につながります。
「ごめんね」と伝える前に、ちょっと立ち止まって、相手の心に目を向けてみてください。
「気持ち」を伝える
上手な謝り方を探すよりも、「あなたとの関係を大切にしたい」という気持ちを、できるだけ素直な言葉で伝えることが大切です。
たとえば、「言いすぎたこと、本当にごめんね」「気持ちを傷つけてしまって、申し訳ないと思ってるよ」といった言葉には、小手先の謝罪以上の思いがこもります。
家族への謝り方
家族だからこそ、ぶつかることもあります。近い存在だからこそ素直になれず、言いすぎてしまったり、気まずくなってしまうこともあるでしょう。
けれど、関係を大切に思う気持ちがあるなら、謝ることでその絆をもう一度結び直すことができます。
ここでは、「パートナー」「子ども」それぞれに謝るときの心構えと伝え方のポイントを紹介します。
パートナーに謝るとき
夫婦や恋人など、パートナーとの関係は、信頼と対等な気持ちが土台になります。感情的なすれ違いが起きたときは、言い訳をする前に、自分の言動を見つめ直し、素直な言葉で気持ちを伝えることが大切です。
謝るときのポイント
- 感情ではなく、自分の言葉で冷静に伝える
- 相手を責めない
- 「ごめん」のあとに、関係を大切に思っていることを添える
例文
- 「さっきの言い方、きつかったと思う。本当にごめん」
- 「あなたの気持ちをちゃんと聞かずに、自分のことばかりだった。反省してる」
- 「言いすぎたと思ってる。あなたとちゃんと向き合いたい」
落ち着いたタイミングを見て、対面だけでなく、LINEや手紙などで伝えてもかまいません。
大切なのは、「謝りたい」という気持ちを言葉にすることです。
子どもに謝るとき
子どもに謝るのは、親にとって勇気のいることかもしれません。
けれど、親が自分の非を認めて謝る姿を見せることは、子どもの心の成長にとって大きな意味があります。
謝るときのポイント
- 難しい言葉は避け、短くわかりやすく伝える
- 行動に対して謝る(例:「怒鳴ったこと」「話を聞かなかったこと」など)
- 言い訳や理由は後回し。まずは謝罪だけを伝える
例文
- 「大きな声を出してごめんね。びっくりしたよね」
- 「ちゃんと話を聞かずに怒っちゃった。ごめんね」
- 「ママ(パパ)も疲れてて、でもそれは関係ないよね。ごめん」
子どもは、言葉以上に親の姿勢を見ています。謝ることで「自分の気持ちを大切にしてもらえた」と感じられれば、子どもとの信頼関係はより深まっていきます。
まとめ
けんかのあとは、心のどこかで「謝りたい」と思っていても、言葉にするのは簡単ではありません。
でも、素直に謝ることは、相手との関係を大切に思っているからこそ生まれる気持ちです。
パートナーにも、子どもにも、完璧な言葉を探す必要はありません。
「ごめんね」「ちゃんと話したい」その一言だけでも、想いはきっと伝わります。
謝ることは、自分を下げることではなく、関係を見つめ直すための一歩。
その勇気が、これからの関係をやわらかく、あたたかくしてくれます。