コラーゲン神話は本当?物質(モノ)を信じるか、仕組みを理解するか

「99%が知らない」

「あの昭和の大女優も通っていた老舗料亭のコラーゲン」

「初回限定500円」

このような惹句が並ぶ広告を、SNSなどで見かけることがあるでしょう。

「500円なら失敗してもいいかな、あの頃の自分に少しでも近づけるかもしれないし…」

そう思って、思わず購入ボタンを押しそうになった、あるいは買ってしまった人は多いと思います。

よりか先生

これは仕方ない面もあります。ほとんどが緻密なマーケティングの上に成り立っているのですから…。

でも、一度立ち止まって考えてみてほしいのです。

あなたが買おうとしているのは、本当に「コラーゲン」という物質なのでしょうか。

今回は、そんなお話です。

目次

広告に心が動いたのはあなたが賢いから

体の営みは、驚くほど淡々としています。

食べたものを分解し、必要な形に作り変える。その繰り返しです。

よりか先生

コラーゲンも例外ではありません。

口から食べたコラーゲンは、胃や腸でアミノ酸に分解されます。

元の形のまま肌へ届いてプルプルの奇跡を起こす。そんな魔法は、生理学的には起こり得ないのです。

細胞はどこまでもドライです。

淡々と無機質に分解と再合成を繰り返すだけで、食べた人の願いも払った金額も知りません。

でも、ここまで読んで「そんなことは知っている。それでも何かを変えたくて心が動いたんだ」と思ったかもしれません。

よりか先生

そうなんです!

広告に心が動いたのは、知識が足りないからではありません。

よりよくありたい、変わりたいと願う心があるからです。

その願いは、あなたの賢さの証です。

私たちは物質としてのコラーゲン、つまりタンパク質の塊を買っているのではありません。

そこにある「物語(ストーリー)」を無意識に求めているのだと思います。

「もっと自分を好きになりたい」

「明日の朝、鏡を見るのが少し楽しみになりたい」

そんな切実な願いがあるからこそ、広告の差し出す「希望」を、脳がまっすぐ受け取ってしまうのです。

よりか先生

細胞がドライな物質に過ぎないからこそ、人間には隙間を埋める「物語」が必要なんです。

SNSで売られているものの正体は、科学というオブラートに包まれた、私たちの「よりよく生きたいという意欲」そのものといえるのではないでしょうか。

体の仕組みを知るということ

ただ、一つだけ気をつけたいことがあります。

広告主が用意した「神話」に、あなたの前向きな気持ちにつけ込まれないでほしい、ということです。

これは、コラーゲンに限った話ではありません。

よりか先生

腸活も、ダイエットも、サプリメントも、同じです。

「これを買えば全部解決」という宣伝は、商品が答えだと思わせます。

でも本当の答えは商品ではなく、それを見極める、あなた自身の力です。

そして、その力は自分の体の仕組みを知ることから生まれます。

コラーゲンは分解されるというゆるぎない事実を知るだけで、「食べたものがそのまま肌になるわけがない」と、自分で気づけるようになります。

まとめ

コラーゲンが効くかどうかより、大切なことがあります。

それは、何を信じ、何を手放すかを、自分で決められるようになることです。

有料記事では、「なんとなく希望を買わされる人」から、「自分の体の仕組みを理解した上であえて選べる人」へと変わるための、少し意外なお話をします。

ぜひ、お読みください。

よりか先生
病理医
病理医として、日々たくさんの「命」と向き合っています。このブログでは、乳がんやがん検診のこと、そしていのちの大切さについて、わかりやすくお伝えしていきます。
医師として、そして子育て中の母として、読者の方が少しでも安心できるような情報をお届けしています。
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