よりか先生こんにちは。病理医のよりか先生です。
乳がんの治療【第3回】です。
第1回では「知って選ぶ」ことの重要性を、第2回では病理医が顕微鏡で見ている「部分切除のリアル」をお話ししました。




第3回となる今回は、術後の不安について取り上げます。
部分切除を受けた後、こんな不安を抱えている方は多いのではないでしょうか。
「術後に変化が…これって再発?」
「石灰化が広がっていると言われた…」
「主治医は『大丈夫』と言うけど本当に?」
「細胞診でいいの?もっと確実な検査を受けるべき?」



手術が終わっても、不安は続きますよね。
今回は、実際に寄せられた相談を元に、術後の不安にどう向き合っていけばよいかをお話しします。
術後によくある不安
部分切除後の定期検査
部分切除を受けた後は、定期的な検査が必要です。
一般的なフォローアップは、術後1年以内は3〜6ヶ月ごと、術後1〜5年は6ヶ月〜1年ごと、術後5年以降は1年ごとです。
検査内容はマンモグラフィ、超音波(エコー)、必要に応じてMRIやPET-CTです。



ここで大切なことをお伝えします。
部分切除後のフォローアップは、基本的にマンモグラフィです。
想像してみてください。
手術の傷跡、放射線治療後の皮膚硬化がある状態で乳房を圧迫されるのです。
拷問レベルに痛いのでは、と想像しています。
これを知らずに部分切除を選んだ方が、「知っていたら全摘を選んだ」とおっしゃっていたことがあります。
術後の変化vs再発
部分切除後、乳房には様々な変化が起こります。
瘢痕(はんこん)形成(手術の傷跡が硬くなる)、脂肪壊死(脂肪細胞が死んで硬いしこりになる)、石灰化(術後の変化で石灰化が生じる)、放射線治療後の皮膚の硬化や色素沈着などなど。
これらは「再発」ではありませんが、画像検査で見ると再発と区別がつきにくいことがあります。



頻度としては、大体は再発ではないことが多いので、主治医からは「大丈夫ですよ」と言われることが多いようです。
実際の患者さんの声
「なぜ大丈夫なのか、根拠が分からない」
「触診もしてもらえない」
「次の検査まで半年も待たされる」
「その間、毎日『再発では?』と考えてしまう」
この不安、当然です。
でも、実際に再発の頻度は低いのです。
ケーススタディ:石灰化拡大の相談
ここで、実際に寄せられた相談をご紹介します。(個人情報保護のため、一部内容を改変しています)









