【有料記事】乳がんの治療【第2回】病理医が顕微鏡で見ている「部分切除のリアル」

よりか先生

こんにちは。よりか先生です

前回(第1回)では、「知って選ぶ」ことの重要性と、後悔しないためのチェックポイントをお伝えしました。

まだお読みでない方は、ぜひ第1回からお読みください。

今回は、教科書には載っていない現場の真実としてさらに踏み込んだ内容です。

私は病理医として、毎日、手術で切除された乳房の組織を顕微鏡で見ています。

そこで見えるのは、教科書に書かれている「きれいな図」とは少し違う世界です。

今回お伝えすること
  • 部分切除を選ぶ前に確認すべき3つのポイント
  • 見落とされがちな盲点(筋膜側の断端)
  • 病理医が顕微鏡で見ている「部分切除の真実」
  • 病理医が言えないこと・言いたいこと
  • 放射線治療の長期的リスク(血管肉腫)

顕微鏡レベルで見た時、部分切除は思っているより難しい手術です。

よりか先生

その理由を、これからお話しします。

目次

部分切除を選ぶ前に確認すべき3つのポイント

ポイント①:病変の広がりを正確に把握する

まず確認すべきことは、乳管内病変(DCIS)の範囲は、画像でどれくらい明確に見えているか?です。

DCISは画像で見えにくいことが多く、手術後に思ったより広がっていたと判明することがあります。

よりか先生

理想的には、こんな説明があると安心です。

「画像ではこのあたりまで乳管内病変が続いているように見えるので、そこから○mm余分をみて切除する予定です」

よりか先生
病理医
病理医として、日々たくさんの「命」と向き合っています。このブログでは、乳がんやがん検診のこと、そしていのちの大切さについて、わかりやすくお伝えしていきます。
医師として、そして子育て中の母として、読者の方が少しでも安心できるような情報をお届けしています。
目次